Foobar2000 メジャーバージョンリリース

Foobar2000 最新版(Foobar2000 1.1.8)メジャーバージョン

Foobarがようやく1.1.8系のメジャーリリースを行った。
今回のリリースでは、主に、他の楽曲ファイルとのTAG互換性を高めた格好になっているようだ。
その他、MaltiTrack(MultiChapter)変換時のバグを修正している。

また、筆者の主観ではあるが、いつものことのように、秘密裏に音響向上を図っているのだと思う。
聴感上は、やはり、輪郭がはっきりした音になってきていた。(空気感が少し出てきたかな?)

このソフトの売りは、なんといっても、幅広い拡張性にあるが、TAK、APEなどのLossless系のバグフィックスと、MusePackのデコーディングバグが修正された。MusePackに関しては、変換はできるが、再生ができないという、いかにもわかりやすいバグだったので、「うーんなんでだ」。と悩んだものだが、実は、バグだったというお粗末な結果であった訳だ。

本当か?って少し試してみたところ、MultiTrackなファイルでもしっかり再生できた。
MusePackといえば、現在はほとんど知られていないかもしれないが、m4aや、oggVorbis,WMAに並んで、MP3よりも高圧縮率で音質が良い形式のサウンドファイルなのだ。どちらかと言えば、OggVorbisあたりが、バランスがとれていて良いのだが、このMusePackの良いところは、さほどダイナミックレンジが縮小したような印象がなく、すっきりした良い音がする。VBRに特化したサウンドファイルなのだが、最近Matroskaコンテナーへの格納も可能になって来ている。

このように日々、進化するFoobarなのだが、多少玄人向けのソフトで拡張機能をインストールしてう行くと、ほぼ無敵のMusicPlayerとなり得る。
MultiTrackに関しては、他とのプレーヤとの互換性が無いので、Foobar一本で楽曲を管理する限りに於いては、ユニークな機能だと思う。また、Cue+FLACなとといった構成で管理しても、Foobar上から、Cueシートの編集ができてしまうので、通常のファイル形式のように、一曲単位の取り扱いができる。MultiTrackファイルに関しても、同様にインターナルCueシートへの変更内容の反映ができている。

MultiTrackファイル(インターナルCueシート+FLAC)などのようなファイルは、複数のトラックを1ファイルにまとめておき、後から、トラック単位で楽曲名が展開される形式で特に、ギャップレスCDなどの再生に威力を発揮してくれる。最近の情報では、ご存知のMusicBeeの最新版でも、このMultiTrackファイルの再生が可能になっていた。MusicBee1.2-Final以降かTAK互換性を考えるならば、MusicBee1.3.4258-beta以降の使用が好ましいと思う。

MusicBeeで再生可能なMultiTrackファイル

・FLAC    FreeLosslessAudio
・TTA    TrueAudio
・TAK    Tone’s losless Audio
・APE     Monkey’s Audio
・WavPack  WavPack Audio

いずれのファイルも可逆圧縮形式なので、ちょうど一枚のCDが1ファイルとして管理できるので重宝するのだが、自分が蓄積したファイルは、やはり、Cue+WAVもしくは、Cue+FLACのような管理が安全かもしれないが、双方のファイルを作っておいて、コンパクトにライブラリーを作るのも、悪くない選択ではないだろうか。
MusicBeeもここら辺のアナウンスを積極的にしないのは、MusicBeeのみでは、MultiTrackな楽曲ファイルを作る機能がついていない為だろう。
MusicBeeに関しては、もともと、インターナルCueシートに対応したコンテナーには、対応しても良いように思う。
現在、Matroskaコンテーナーの再生は不可能な少し中途半端な状態になっている。

話はそれたが、Foobar 1.1.8は、音質、機能ともに、充実してきている。
音楽管理ソフトとしては、横に並ぶものは、あまりないように思うが、いかんせん、使い方というか、まともに使えるようにするまでの手間がかかりすぎる。再生までは、概ねのフォーマットで可能なのだが、フォーマット変換に関しては、参考ページなどを見て、整備して行かねばならない。
決しておすすめというわけではないが、音に悩んだ時には、一度試してみると、良い意味でも悪い意味でも使えるソフトだと思っている。

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