AIMP v3.55 Build 1345 待望のアップデート

AIMP v3.55がついにアップデートを発表しました

音の良いAIMPが、2ヶ月ぶりのアップデートを行いました。
AIMP v3.55は、初回のベータバージョンの発表が、昨年の9月ですので、その前のv 3.50からすると、かなりの時間を費やしてじっくりとつくっている形になっています。
v3.55系の魅力は、i32V24への正式対応と明示的なサウンドエンジンの変更に関連して、トータル的なレイテンシの向上を達しているようです。また、v 3.50の事実上のFinalバージョンであるv 3.51 Build 1288から採用された新しいサウンドエンジンによって、CPU負荷が大幅に軽減するとともに、起動スピードが高速化しています。
レイテンシの向上に伴い、バッファリング処理の方式を変えたのでしょうか、一時、ネットワークドライブからの再生が困難になっていた時期があるのですが、現在は、それらがほぼ全て改良されています。

今回の以下抜粋記事の中にもあるように、ASIO対応についても改良が進められているようで、トータル的なレイテンシの向上とリアルタイム音声処理の周辺にかなり力が入っているように思います。
通常の利用であれば、WASAPI排他モードを使うことになるのでしょうが、高価なDACを所有しているユーザーなどは、ASIO対応についても気になる部分です。DAWなどでもWASAPI共有モードよりは、ASIO経由であったほうが都合が良いハズです。

* Equalizer Presets Dialog: Alphabetical sorting of presets is default now
* Equalizer Presets Dialog: Incremental search has been added
* Player: Compatibility with the Zaycev.fm service has been improved
* Skin Engine: Added an ability to resize animator control

– Fixed: Sound Engine – ASIO – few bugs with playback resuming on some devices
– Fixed: Sound Engine – the program sometimes hangs during playback
– Fixed: Sound Engine – scratches can be heard on some tracks if the normalization by amplitude effect is active
– Fixed: Sound Effects – mixing options apply incorrectly
– Fixed: Plugins – Alarm Clock – another playlist starts playing, if selected playlist has been never activated after restart of the program
– Fixed: Player – The QFI window doesn’t appear at the first time in some cases
– Fixed: Player – default folder for internet radio capture is stored to configuration file
– Fixed: Playlist – focus and playback cursor are reseted after synchronization with the preimage.
– Fixed: Skin Engine – the value of the PeakSegmentation property isn’t taken into account
– Fixed: Skin Engine – behavior of child window is broken after closing the window via Alt+F4
– Fixed: Skin Engine – bugs with initialization of default values for controls on program startup 

音質に関しては、前回のバージョンである Build 1338の出来が今ひとつだったので、このシリーズのなかでは比較的気に入っていたBuild 1332を使っていたのですが、今回のバージョンアップを受けて、もう一度見なおしてみることにしました。
さて、結果はというと、音に広がりが戻り、快適な音に変化したというのが、最初の印象です。ただ、何もしないでいると、どうも、ドンシャリ系に聞こえ、ハイハットが妙に歪んだ音に聞こえ、耳障りだったので、オヤ?と今回もパスかなあ?と考えていたところです。
PCの処理能力は、たぶん十分なスペック(Ivy Core i7 8GB-RAM)なのでどこかの処理系が足を引っ張っている可能性があると思っていたところ、以下を変更すると少し改善するようです。
変だなあとおもったら、嘘だと思って一度確かめてみると良いかもしれません。

変更する箇所

Cange-Parameter上記の、キャッシュサイズというところを1曲の半分程度が読み込まれるようにしておく。
MP3などでは大きすぎる値だが、大きめに設定しておくと、ディスクIOも減り、シャリついたところが少なくなる。
~いや、でもまだ少し歪っぽいかな。(気になりますね。)

本来ならば、このキャッシュは、先読みバッファーなので、速いPCと速いディスクを使っている以上、バッファーはなくても、音声再生にはあまり影響しないはずなので何らかの処理系の問題があるのかな?
(音源カードなどとの相性などもあるのかもしれないですが。)
考えにくいですが、48kHz 24bitのリアルタイム処理で何らかのデータの欠損があるのかな。
それか、レイテンシが向上したために、これまでは気にならなかった微妙な干渉があるのかもしれません。
ただ、折角の改良なのだから、良さを損なわずに進めてほしいと思います。

ごめんなさい。今回もエクスキューズ付きになってしまいました。

総じて、良い音になったのではないでしょうか。

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